平成21年後期-A-問19

給水中に含まれる酸素のボイラー系統内処理(脱酸素)に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:1mg/リットルの溶存酸素の除去のためには、亜硫酸ナトリウムが7.88mg/リットル必要とされるが、反応を完全にするにはこれより余分に用いる。

2:高圧ボイラーでは、ボイラー水中に亜硫酸ナトリウムを過剰投入した場合、その残存量が多くなると無水亜硫酸や硫化水素が生成するおそれがある。

3:ヒドラジンは、ボイラーの溶解性蒸発残留物濃度を上昇させない利点があるため、高圧ボイラーに使用される。

4:1mg/リットルの溶存酸素の除去のためには、ヒドラジンが1mg/リットル必要とされるが、ヒドラジンは酸素との反応が遅いので必要量の2倍程度が注入される。

5:過剰に投入されたヒドラジンは、アンモニアと二酸化炭素に分解されるが、アンモニアが復水中に多量に含まれると銅系金属を腐食させる。

★みんなの正解率66.3%

答:5

覚えよう!

  • 1mg/リットルの溶存酸素の除去のためには、亜硫酸ナトリウムが7.88mg/リットル必要とされるが、反応を完全にするにはこれより余分に用いる。
  • 高圧ボイラーでは、ボイラー水中に亜硫酸ナトリウムを過剰投入した場合、その残存量が多くなると無水亜硫酸や硫化水素が生成するおそれがある。
  • ヒドラジンは、ボイラーの溶解性蒸発残留物濃度を上昇させない利点があるため、高圧ボイラーに使用される。
  • 1mg/リットルの溶存酸素の除去のためには、ヒドラジンが1mg/リットル必要とされるが、ヒドラジンは酸素との反応が遅いので必要量の2倍程度が注入される。
  • 過剰に投入されたヒドラジンは、アンモニアと窒素に分解されるが、アンモニアが復水中に多量に含まれると銅系金属を腐食させる。
平成21年後期-A-問19の情報

※当サイト独自調査によるものです。

カテゴリボイラーの取扱いに関する知識
出題分野溶存気体の除去(脱気・脱酸)
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