次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、材料の強さおよび圧力容器について正しいものはどれか。
イ.JIS規格の溶接構造用圧延鋼材SM400B材の許容引張応力は400N/mm2であり、最小引張強さは100N/mm2である。
ロ.圧力容器の鏡板の必要厚さは鏡板の形状に関係し、同じ設計圧力、同じ円筒胴の内径、同じ材質であれば、半球形、半だ円形、さら形の順に必要な枚厚を薄くでき、さら形鏡板が最も薄くできる。
ハ.許容圧力は、冷媒設備において現に許容しうる最高の圧力であって、設計圧力または腐れしろを除いた肉厚に対応する圧力のうち、いずれか高いほうの圧力をいう。
ニ.一般の鋼材は低温で脆くなり、これを低温脆性という。この低温脆性による破壊は、衝撃荷重などが引き金になって、降伏点以下の低荷重のもとでも突発的に発生する。
1:イ
2:ニ
3:イ、ロ
4:ロ、ハ
5:ハ、ニ
答:2
イ.誤り。溶接構造用圧延鋼材SM400Bの最小引張強さは400N/mm2であり、許容引張応力は400×1/4=100N/mm2である。
ロ.誤り。圧力容器の鏡板の必要厚さは鏡板の形状に関係し、同じ設計圧力、同じ円筒胴の内径、同じ材質であれば、さら形、半だ円形、半球形の順に必要な枚厚を薄くでき、半球形鏡板が最も薄くできる。
ハ.誤り。許容圧力は、冷媒設備において現に許容しうる最高の圧力であって、設計圧力または腐れしろを除いた肉厚に対応する圧力のうち、いずれか低いほうの圧力をいう。
ニ.正しい。一般の鋼材は低温で脆くなり、これを低温脆性という。この低温脆性による破壊は、衝撃荷重などが引き金になって、降伏点以下の低荷重のもとでも突発的に発生する。
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