労働安全衛生規則に規定されている医師による健康診断について、法令に違反しているものは次のうちどれか。
1:雇入時の健康診断において、医師による健康診断を受けた後、3か月を経過しない者がその健康診断結果を証明する書面を提出したときは、その健康診断の項目に相当する項目を省略している。
2:雇入時の健康診断の項目のうち、聴力の検査は、35歳及び40歳の者並びに45歳以上の者に対しては、1,000Hz及び4,000Hzの音について行っているが、その他の年齢の者に対しては、医師が適当と認めるその他の方法により行っている。
3:海外に6か月以上派遣して帰国した労働者について、国内の業務に就かせるとき、一時的な就業の場合を除いて、海外派遣労働者健康診断を行っている。
4:常時50人の労働者を使用する事業場において、雇入時の健康診断の結果について、所轄労働基準監督署長に報告を行っていない。
5:常時40人の労働者を使用する事業場において、定期健康診断の結果について、所轄労働基準監督署長に報告を行っていない。
答:2
1:正しい。雇入時の健康診断において、医師による健康診断を受けた後、3か月を経過しない者がその健康診断結果を証明する書面を提出したときは、その健康診断の項目に相当する項目を省略することができる。
2:誤り。雇入時の健康診断における聴力の検査は、年齢にかかわらず、1,000Hz及び4,000Hzの音に係る聴力について行わなければならない。
3:正しい。海外に6か月以上派遣して帰国した労働者について、国内の業務に就かせるときは、一時的な就業の場合を除いて、海外派遣労働者健康診断を行わなければならない。
4:正しい。常時50人以上の労働者を使用する事業場においては、定期健康診断の結果について、遅滞なく、所轄労働基準監督署長に報告を行わなければならないが、雇入時の健康診断の結果については、事業場の規模にかかわらず、所轄労働基準監督署長に報告する必要はない。
5:正しい。常時50人未満の労働者を使用する事業場においては、定期健康診断の結果について、所轄労働基準監督署長に報告を行う必要がない。