ボイラーにおけるキャリオーバの害として、誤っているものは次のうちどれか。
1:蒸気とともにボイラーから出た水分が配管内にたまり、ウォータハンマを起こす。
2:ボイラー水全体が著しく揺動し、水面計の水位が確認しにくくなる。
3:自動制御関係の検出端の開口部若しくは連絡配管の閉塞又は機能の障害を起こす。
4:水位制御装置が、ボイラー水位が上がったものと認識し、ボイラー水位を下げて低水位事故を起こす。
5:脱気器内の蒸気温度が上昇し、脱気器の破損や汚損を起こす。
答:5
1:正しい。キャリオーバが発生すると、蒸気とともにボイラーから出た水分が配管内にたまり、ウォータハンマを起こす。
2:正しい。キャリオーバが発生すると、ボイラー水全体が著しく揺動し、水面計の水位が確認しにくくなる。
3:正しい。キャリオーバが発生すると、自動制御関係の検出端の開口部若しくは連絡配管の閉塞又は機能の障害を起こす。
4:正しい。キャリオーバが急激に発生すると、水位制御装置が、ボイラー水位が上がったものと認識し、ボイラー水位を下げて低水位事故を起こす。
5:誤り。キャリオーバが発生して過熱器にボイラー水が入ると、蒸気温度や過熱度が低下し過熱器の汚損や破損を起こす。