清缶剤の作用に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:酸消費量を適度に保つことにより、水中での鉄のイオン化を減少させて腐食を抑制する。
2:pHが高くなるとボイラー水中の硬度成分は溶解度を減じ、残留硬度も小さくなり、スケールが付着しにくくなる。
3:低圧ボイラーでは、pHを障害のない程度に高くすることにより、ボイラー水中のシリカを可溶性のメタけい酸ナトリウムとすることができる。
4:酸消費量調節剤には、ボイラー水に酸消費量を付与するものと酸消費量上昇を抑制するものとがある。
5:亜硫酸ナトリウムは、優れた軟化剤として広く用いられている。
答:5
1:正しい。清缶剤は、酸消費量を適度に保つことにより、水中での鉄のイオン化を減少させて腐食を抑制する。
2:正しい。清缶剤によりpHが高くなるとボイラー水中の硬度成分は溶解度を減じ、残留硬度も小さくなり、スケールが付着しにくくなる。
3:正しい。低圧ボイラーでは、清缶剤でpHを障害のない程度に高くすることにより、ボイラー水中のシリカを可溶性のメタけい酸ナトリウムとすることができる。
4:正しい。酸消費量調節剤には、ボイラー水に酸消費量を付与するものと酸消費量上昇を抑制するものとがある。
5:誤り。亜硫酸ナトリウムは軟化剤ではなく、主に脱酸素剤として用いられている。