金属による中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:鉛中毒では、貧血、伸筋麻痺、腹部の疝痛などの症状がみられる。
2:ベリリウム中毒では、溶血性貧血、尿の赤色化などの症状がみられる。
3:マンガン中毒では、指の骨の溶解、皮膚の硬化などの症状がみられる。
4:クロム中毒では、低分子蛋白尿、歯への黄色の色素沈着、視野狭窄などの症状がみられる。
5:金属水銀中毒では、肺炎、肺気腫などの症状がみられる。
答:1
1:正しい。鉛中毒では、貧血、伸筋麻痺、腹部の疝痛などの症状がみられる。
2:誤り。ベリリウムによる急性中毒では接触皮膚炎や気管支炎、慢性中毒ではベリリウム肺がみられる。
3:誤り。マンガン中毒の症状には、筋のこわばり、ふるえ、歩行困難などの神経症状がある。
4:誤り。クロムによる慢性中毒では、鼻中隔穿孔や皮膚障害がみられる。
5:誤り。金属水銀中毒では、精神障害、指先の震えなどの症状がみられる。