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労働衛生(有害業務)

H25前期-問11

化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:酢酸メチルによる中毒では、再生不良性貧血や白血病などがみられる。

2:ノルマルヘキサンによる中毒では、多発性神経炎がみられる。

3:シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難や痙攣がみられる。

4:二酸化硫黄による慢性中毒では、慢性気管支炎や歯牙酸蝕症がみられる。

5:弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯がみられる。

解答と解説

H25前期-問12

次の化学物質のうち、常温、常圧の空気中で蒸気として存在するものはどれか。
ただし、蒸気とは、常温、常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。

1:塩素

2:塩化水素

3:トリクロルエチレン(トリクロロエチレン)

4:二酸化硫黄

5:アンモニア

解答と解説

H25前期-問13

有機溶剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:有機溶剤は、呼吸器から吸収されやすいが、皮膚から吸収されるものもある。

2:トルエンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、メタノールである。

3:キシレンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、メチル馬尿酸である。

4:有機溶剤による皮膚又は粘膜の障害としては、皮膚の角化、結膜炎などがある。

5:低濃度の有機溶剤の繰り返しばく露では、頭痛、めまい、物忘れ、不眠などの不定愁訴がみられる。

解答と解説

H25前期-問14

作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:騒音レベルの測定は、通常、騒音計の周波数補正回路のA特性で行い、その大きさはdB(A)で表示する。

2:等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。

3:騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性と脱落によって起こる。

4:騒音性難聴の初期に認められる4000Hz付近を中心とする聴力低下の型をC5ディップという。

5:騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により、交感神経の活動の亢進やこう副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある。

解答と解説

H25前期-問15

粉じん(ヒュームを含む。)による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病である。

2:鉱物性粉じんに含まれる遊離けい酸(SiO2)は、石灰化を伴う胸膜肥厚や胸膜中皮腫を生じさせるという特徴がある。

3:じん肺は、肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある。

4:溶接工肺は、溶接に際して発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって発症するじん肺である。

5:炭素を含む粉じんもじん肺を起こすことがある。

解答と解説

H25前期-問16

作業環境における有害因子による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:減圧症は、潜函作業や潜水作業で、高圧下から急激に減圧したとき発生し、皮膚のかゆみ、関節痛、神経の麻痺などの症状がみられる。

2:金属熱は、亜鉛、銅その他の金属の溶解時などに発生するヒュームを吸入した後に発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

3:熱中症のうち、熱痙攣は、高温環境下で多量に発汗したとき、水分だけが補給されて、血液中の塩分濃度が低下することによって発生し、筋肉痙攣がみられる。

4:低体温症は、全身が冷やされ体内温度が25℃以下にまで低下したとき発生し、意識消失、筋の硬直などの症状がみられる。

5:レイノー現象(白指発作)は、振動障害の特徴的な症状の一つで、冬季に現れやすい。

解答と解説

H25前期-問17

厚生労働省の「作業環境測定基準」及び「作業環境評価基準」に基づく作業環境測定及びその結果の評価に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:管理濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として、行政的見地から設定されたものである。

2:A測定は、単位作業場所における有害物質の気中濃度の平均的な分布を知るために行う測定である。

3:B測定は、単位作業場所中の有害物質の発散源から遠い場所で作業が行われる場合等において、有害物質の作業者の位置における濃度を知るために行う測定である。

4:A測定の第二評価値が管理濃度を超えている単位作業場所の管理区分は、B測定の結果に関係なく第三管理区分となる。

5:B測定の測定値が管理濃度の1.5倍を超えている単位作業場所の管理区分は、A測定の結果に関係なく第三管理区分となる。

解答と解説

H25前期-問18

局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:ダクトの形状には円形、角形などがあるが、その断面積を大きくするほど、ダクトの圧力損失が増大する。

2:フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ、気流の整流作用が増し、大きな排風量が必要となる。

3:ドラフトチェンバ型フードは、発生源からの飛散速度を利用して捕捉するもので、外付け式フードに分類される。

4:建築ブース型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。

5:空気清浄装置を付設する局所排気装置を設置する場合、排風機は、一般にフードに接続した吸引ダクトと空気清浄装置の間に設ける。

解答と解説

H25前期-問19

呼吸用保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:防毒マスクの吸収缶の色は、一酸化炭素用は黒色で、有機ガス用は赤色である。

2:高濃度の有害ガスに対しては、防毒マスクではなく、送気マスクか自給式呼吸器を使用する。

3:型式検定合格標章のある防じんマスクでも、ヒュームのような微細な粒子に対しては無効である。

4:防じんマスクの手入れの際、ろ過材に付着した粉じんは圧縮空気で吹き飛ばすか、ろ過材を強くたたいて払い落として除去する。

5:防じんマスクは作業に適したものを選択し、顔面とマスクの面体の高い密着性が要求される有害性の高い物質を取り扱う作業については、使い捨て式のものを選ぶ。

解答と解説

H25前期-問20

金属による中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:鉛中毒では、貧血、伸筋麻痺、腹部の疝痛などの症状がみられる。

2:ベリリウム中毒では、溶血性貧血、尿の赤色化などの症状がみられる。

3:マンガン中毒では、指の骨の溶解、肝臓の血管肉腫などがみられる。

4:クロム中毒では、低分子蛋白尿、歯への黄色の色素沈着、視野狭窄などの症状がみられる。

5:金属水銀中毒では、骨軟化症、鼻中隔穿孔などの症状がみられる。

解答と解説

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