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R3後期-問16

作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:全身振動障害では、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害がみられ、局所振動障害では、関節痛などの筋骨格系障害がみられる。

2:減圧症は、潜函作業者、潜水作業者などに発症するもので、高圧下作業からの減圧に伴い、血液中や組織中に溶け込んでいた窒素の気泡化が関与して発生し、皮膚のかゆみ、関節痛、神経の麻痺などの症状がみられる。

3:凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。

4:電離放射線による中枢神経系障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が線量の増加に応じて増加する。

5:金属熱は、金属の溶融作業において、高温環境により体温調節中枢が麻痺ひすることにより発生し、長期間にわたる発熱、関節痛などの症状がみられる。

答:2

1:誤り。振動障害とは、一般に局所振動による障害のことを指し、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害のほか、関節痛などの筋骨格系障害を含む。

2:正しい。減圧症は、潜函作業者、潜水作業者などに発症するもので、高圧下作業からの減圧に伴い、血液中や組織中に溶け込んでいた窒素の気泡化が関与して発生し、皮膚のかゆみ、関節痛、神経の麻痺などの症状がみられる。

3:誤り。凍瘡は、しもやけのことで、皮膚組織の凍結壊死を伴う凍傷とは異なり、日常生活内での軽度の寒冷でも発生する。

4:誤り。電離放射線による中枢神経系障害は、確定的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が線量に対応して増加する。

5:誤り。金属熟は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などのヒュームを吸入したとき発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

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