消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:三大栄養素のうち糖質はブドウ糖などに、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに、酵素により分解されて吸収される。
2:無機塩やビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
3:膵臓から十二指腸に分泌される膵液には、消化酵素は含まれていないが、血糖値を調節するホルモンが含まれている。
4:ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
5:小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。
答:3
1:正しい。三大栄養素のうち糖質はブドウ糖などに、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに、酵素により分解されて吸収される。
2:正しい。無機塩やビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
3:誤り。膵臓には、アミラーゼ、トリプシン、リパーゼなどの消化酵素を含む膵液を分泌する機能と、インスリン、グルカゴン、ソマトスタチンなどのホルモンを分泌する機能とがある。膵液には多種の消化酵素が含まれているがインスリンなどのホルモンは含まれていない。
4:正しい。ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
5:正しい。小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。