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H22前期-問13

作業環境における有害因子による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんによる肺の線維増殖性変化を主体とする疾病で、けい肺結節という線維性の結節が形成される。

2:金属熱は、亜鉛、銅その他の金属の溶解時などに発生するヒュームを吸入した後に生じる疾病で、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

3:熱痙攣は、高温環境下で多量の発汗により水分が失われたとき、体内の塩分濃度が増加することにより発生し、筋肉痙攣がみられる。

4:凍瘡とは、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。

5:潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する。

答:2

1:誤り。けい肺は、遊離けい酸による肺の線維増殖性変化を主体とする疾病で、けい肺結節という線維性の結節が形成される。

2:正しい。金属熱は、亜鉛、銅その他の金属の溶解時などに発生するヒュームを吸入した後に生じる疾病で、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

3:誤り。熱痙攣は、高温環境下で発汗により多量に失われた塩分の補給が不十分なとき生じ、血液中の塩分濃度が低下し、筋肉痙攣を起こす。

4:誤り。凍瘡とはしもやけのことで、皮膚組織の凍結壊死を伴う凍傷とは異なり、日常生活内での軽度の寒冷でも発生する。

5:誤り。潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた空気の中の窒素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する。

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