熱中症の一つとされる障害で、暑熱な環境下で多量に発汗したとき、水分だけが補給され塩分の補給が不十分な場合に生じるものは、次のうちどれか。
1:熱射病
2:熱虚脱
3:熱痙攣
4:熱疲労
5:金属熱
答:3
1:誤り。熱射病は、高温環境下での体温調節中枢の変調によるもので、発汗が停止し体温が上昇し、意識障害や呼吸困難などの症状がみられる。
2:誤り。熱虚脱は、高温環境下での労働において、皮膚に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなり、めまいや失神を起こすものである。
3:正しい。熱痙攣は、熱中症の一つとされる障害で、暑熱な環境下で多量に発汗したとき、水分だけが補給され塩分の補給が不十分な場合に生じる。
4:誤り。熱疲労は、多量の発汗に水分や塩分補給が追いつかず、脱水症状になった時に発生し、めまい、立ちくらみ、脱力、疲労、頭痛、吐き気や嘔吐などの症状がある。
5:誤り。金属熱は、ヒューム(金属の蒸気)の吸入により、だるさ、関節痛、悪寒、呼吸困難、嘔吐、発熱、頭痛などの症状が現れるものである。