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H31前期-A-問1

水管ボイラーの水の自然循環に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:水管と蒸気の間の熱伝達率は、水管と沸騰水の間の熱伝達率よりはるかに小さいので、運転中、水の循環が悪くなり、水管内に発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなる。

2:上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後に外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。

3:熱負荷を増すと、上昇管内の気水混合物の平均密度が増加し、循環力が低下するため、上昇管出口の管壁温度が上昇する。

4:蒸気ドラムと水ドラムの間の高さの差が大きいほど、水の循環力は大きくなる。

5:ボイラーの運転圧力が低いほど蒸気の比体積が大きくなるため、循環比を高くする必要がある。

答:3

1:正しい。水管と蒸気の間の熱伝達率は、水管と沸騰水の間の熱伝達率よりはるかに小さいので、運転中、水の循環が悪くなり、水管内に発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなる。

2:正しい。上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後に外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。

3:誤り。水管ボイラーでは、熱負荷を増すと蒸発管内の蒸気割合が増加し、上昇管内の気水混合物の平均密度は小さくなり、循環力は増すが、循環量の増加に伴って流動抵抗の増大が著しくなり、熱負荷の増加の割合にはボイラー水の循環量が増加しないので、蒸発管出口での蒸気割合が大きくなり、管壁温度の上昇をもたらす。

4:正しい。蒸気ドラムと水ドラムの間の高さの差が大きいほど、水の循環力は大きくなる。

5:正しい。ボイラーの運転圧力が低いほど蒸気の比体積が大きくなるため、循環比を高くする必要がある。

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