鋳鉄製ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:燃焼室の底面は、ほとんどがウェットボトム式で、かつ、完全密閉構造で放射熱を有効に吸収し、高い蒸発率を示す放射伝熱面になる。
2:蒸気暖房返り管では、低水位事故を防止するために、ハートフォード式連結法が用いられる。
3:側二重柱構造のセクションでは、ボイラー水の循環において、燃焼室側の側柱が上昇管、外側の側柱が下降管の役割を果たしている。
4:使用圧力は、蒸気ボイラーで0.1MPa以下、温水ボイラーで0.5MPa以下、温水温度は120℃以下に限られている。
5:換算蒸発量は2t/h程度までの容量であり、ボイラー効率は80%程度までである。
答:5
1:正しい。鋳鉄製ボイラーの燃焼室の底面は、ほとんどがウェットボトム式で、かつ、完全密閉構造で放射熱を有効に吸収し、高い蒸発率を示す放射伝熱面になる。
2:正しい。鋳鉄製ボイラーの蒸気暖房返り管では、低水位事故を防止するために、ハートフォード式連結法が用いられる。
3:正しい。鋳鉄製ボイラーの側二重柱構造のセクションでは、ボイラー水の循環において、燃焼室側の側柱が上昇管、外側の側柱が下降管の役割を果たしている。
4:正しい。鋳鉄製ボイラーの使用圧力は、蒸気ボイラーで0.1MPa以下、温水ボイラーで0.5MPa以下、温水温度は120℃以下に限られている。
5:誤り。鋳鉄製ボイラーの換算蒸発量は4t/h程度までの容量であり、ボイラー効率は86~96%程度までである。
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