ボイラー休止中の保存法に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:乾燥保存法では、ボイラー内に蒸気や水が浸入しないように蒸気管及び給水管のフランジ継手部に閉止板を挟むなどにより確実に外部との連絡を絶つ。
2:乾燥保存法では、吸湿剤として活性アルミナ、シリカゲルなどを容器に入れてボイラー内の数箇所に置き、ボイラーを密閉する。
3:短期満水保存法では、ボイラーの停止前にボイラー水の分析を行い、pH、りん酸イオン、ヒドラジンなどを標準値の上限近くに保持する。
4:短期満水保存法により5日間程度の期間保存するときは、スラッジなどを排出した後、薬液注入を併用しつつ給水を行い、満水にする。
5:長期満水保存法で1か月以上の期間保存する場合、窒素によるシールを併用する方法をとると、空気予熱器に対しては防食効果があるが、エコノマイザに対しては防食効果がない。
答:5
1:正しい。乾燥保存法では、ボイラー内に蒸気や水が浸入しないように蒸気管及び給水管のフランジ継手部に閉止板を挟むなどにより確実に外部との連絡を絶つ。
2:正しい。乾燥保存法では、吸湿剤として活性アルミナ、シリカゲルなどを容器に入れてボイラー内の数箇所に置き、ボイラーを密閉する。
3:正しい。短期満水保存法では、ボイラーの停止前にボイラー水の分析を行い、pH、りん酸イオン、ヒドラジンなどを標準値の上限近くに保持する。
4:正しい。短期満水保存法により5日間程度の期間保存するときは、スラッジなどを排出した後、薬液注入を併用しつつ給水を行い、満水にする。
5:誤り。長期満水保存法で1か月以上の期間保存する場合、窒素によるシールを併用する方法をとると、過熱器、再熱器、エコノマイザ、脱気器、給水加熱器に対しての防食効果がある。
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