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H24前期-A-問20

ボイラーの腐食・劣化・損傷に関し、次のうち正しいものはどれか。

1:アルカリ腐食は、熱負荷の高い管壁に近い部分などで水中の水酸化ナトリウム濃度が高くなりすぎたときに生じる。

2:ピッチングは、米粒から豆粒大の点状の腐食で、主として水に溶存する塩素の作用により生じる。

3:グルービングは、不連続な溝状の腐食で、主として水に溶存する二酸化炭素の作用により生じる。

4:クラックは、円筒又は球体の部分が外側からの圧力に急激に押しつぶされて裂ける現象である。

5:鋳鉄製ボイラーのセクションに割れが生じる原因の大部分は、膨出によるものである。

答:1

1:正しい。アルカリ腐食は、熱負荷の高い管壁に近い部分などで水中の水酸化ナトリウム濃度が高くなりすぎたときに生じる。

2:誤り。ピッチングは、米粒から豆粒大の点状の腐食で、主として水に溶存する酸素の作用により生じる。

3:誤り。グルービングは、細長く連続した溝状の腐食で、溝部の溶存酸素による腐食とともに割れを伴うものもある。

4:誤り。圧かいは、円筒又は球体の部分が外側からの圧力に急激に押しつぶされて裂ける現象である。

5:誤り。鋳鉄製ボイラーのセクションに割れが生じる原因としては、鋳造上の欠陥や無理な締付け及び不均一な過熱や急熱急冷による不同膨張などがある。

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