Home > ボイラーの構造(A1~A10) > H22後期-A-問4

H22後期-A-問4

水管ボイラーにおける水の循環に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:水管と蒸気間の熱伝達率は、水管と沸騰水間に比べてはるかに小さいので、運転中、水管内に発生蒸気が停滞すると管壁温度が著しく高くなる。

2:循環力を大きくするためには下降管を加熱せず、また、蒸気ドラムと水ドラムの高さの差を大きくとることが有効である。

3:高圧ボイラーでは、熱負荷を増すと上昇管内の気水混合物の平均密度が増加し、循環力が低下して上昇管出口の管壁温度が上昇する。

4:上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後、外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。

5:強制循環式水管ボイラーでは、循環ポンプによって、細い水管や水平の上昇管を用いる場合でも循環を行わせることができる。

答:3

1:正しい。水管ボイラーにおいて、水管と蒸気間の熱伝達率は、水管と沸騰水間に比べてはるかに小さいので、運転中、水管内に発生蒸気が停滞すると管壁温度が著しく高くなる。

2:正しい。水管ボイラーにおいて、循環力を大きくするためには下降管を加熱せず、また、蒸気ドラムと水ドラムの高さの差を大きくとることが有効である。

3:誤り。水管ボイラーでは、熱負荷を増すと蒸発管内の蒸気割合が増加し、上昇管内の気水混合物の平均密度は小さくなり、循環力は増すが、循環量の増加に伴って、流動抵抗の増大が著しくなり、熱負荷の増加の割合にはボイラー水の循環量が増加しないので、蒸発管出口での蒸気割合が大きくなり、管壁温度の上昇をもたらす。

4:正しい。水管ボイラーにおいて、上昇管を上昇した蒸気は、蒸気ドラムで水分が分離された後、外部に供給され、その分の給水が蒸気ドラムに供給される。

5:正しい。強制循環式水管ボイラーでは、循環ポンプによって、細い水管や水平の上昇管を用いる場合でも循環を行わせることができる。

スポンサーリンク

Home > ボイラーの構造(A1~A10) > H22後期-A-問4

Page Top

© 2011-2023 過去問.com