ボイラーの熱損失に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ボイラーの排ガス熱による損失は、乾き排ガス中のCO2の体積比に反比例する。
2:不完全燃焼ガスによる損失は、燃焼ガス中にCOやH2などの未燃ガスが残ったときの損失で、通常、排ガス熱による損失よりも小さい。
3:ボイラー周壁から大気への放射熱損失は、ボイラーの容量が大きいほどその割合は小さい。
4:燃えがら中の未燃分による損失は、ガスだきでは無視できるが、油だき及び石炭だきの場合は5%程度である。
5:熱損失には、排ガス熱による損失、不完全燃焼ガスによる損失、ボイラー周壁から大気への放熱損失、燃えがら中の未燃分による損失、蒸気や温水の放出、ブローによる損失のほか、不明なものもある。
答:4
1:正しい。ボイラーの排ガス熱による損失は、乾き排ガス中のCO2の体積比に反比例する。
2:正しい。不完全燃焼ガスによる損失は、燃焼ガス中にCOやH2などの未燃ガスが残ったときの損失で、通常、排ガス熱による損失よりも小さい。
3:正しい。ボイラー周壁から大気への放射熱損失は、ボイラーの容量が大きいほどその割合は小さい。
4:誤り。燃えがら中の未燃分による損失は、ガスだきや油だきでは無視できるが、石炭だきの場合は10%に及ぶものもある。
5:正しい。熱損失には、排ガス熱による損失、不完全燃焼ガスによる損失、ボイラー周壁から大気への放熱損失、燃えがら中の未燃分による損失、蒸気や温水の放出、ブローによる損失のほか、不明なものもある。
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