Home > ボイラーの取扱い(A11~A20) > H21後期-A-問18

H21後期-A-問18

水中の不純物に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:溶解性蒸発残留物は、ボイラー内で蒸発により濃縮し、スケールやスラッジとなり、また、腐食の原因となるものがある。

2:スラッジは、主としてカルシウム、マグネシウムの炭酸水素塩が加熱(80~100℃)され、分解することにより生じる。

3:ボイラー水の吹出しが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱、吹出し管の閉塞などの原因となる。

4:スケールの熱伝導率は、軟鋼の1/20~1/100程度であり、ボイラーの伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。

5:硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、伝熱面において熱分解して軟質沈殿物になるが、次第に固まり、腐食等の原因になる。

答:5

1:正しい。溶解性蒸発残留物は、ボイラー内で蒸発により濃縮し、スケールやスラッジとなり、また、腐食の原因となるものがある。

2:正しい。スラッジは、主としてカルシウム、マグネシウムの炭酸水素塩が加熱(80~100℃)され、分解することにより生じる。

3:正しい。ボイラー水の吹出しが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱、吹出し管の閉塞などの原因となる。

4:正しい。スケールの熱伝導率は、軟鋼の1/20~1/100程度であり、ボイラーの伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。

5:誤り。硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、ボイラー内で次第に濃縮され飽和状態となって析出し、伝熱面に付着して過熱や熱効率の低下の原因になる。

スポンサーリンク

Home > ボイラーの取扱い(A11~A20) > H21後期-A-問18

Page Top

© 2011-2023 過去問.com