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H21後期-A-問3

水管ボイラーの構造、特徴に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:中低圧ボイラーには、蒸気ドラムと水ドラム各1個の2胴形のもの、蒸気ドラム1個と水ドラム2個の3胴形のものがある。

2:炉壁に用いられる水冷壁管は、火炎からの強い放射熱を吸収し、高い蒸発率を示す放射伝熱面になる。

3:高温高圧ボイラーでは、本体伝熱面が水冷壁管だけからなり、接触伝熱面が全くないか、あるいはわずかしかない放射ボイラーになる。

4:高温高圧のボイラーでは、エコノマイザや過熱器が本体に比べ小さくなるため、全吸収熱量のうち蒸発部で吸収される熱量の割合が大きくなる。

5:パネル式水冷壁は、水管をひれ等を介して溶接により板状にまとめた構造で、完全な気密が得られるので、燃焼ガスをシールするケーシングや耐火材が不要となる。

答:4

1:正しい。中低圧ボイラーには、蒸気ドラムと水ドラム各1個の2胴形のもの、蒸気ドラム1個と水ドラム2個の3胴形のものがある。

2:正しい。炉壁に用いられる水冷壁管は、火炎からの強い放射熱を吸収し、高い蒸発率を示す放射伝熱面になる。

3:正しい。高温高圧ボイラーでは、本体伝熱面が水冷壁管だけからなり、接触伝熱面が全くないか、あるいはわずかしかない放射ボイラーになる。

4:誤り。高温高圧のボイラーでは、蒸発熱が小さくなるためボイラー本体で吸収される熱量の割合が小さくなり、その分エコノマイザや過熱器の吸収熱量を大きくすることができる。

5:正しい。パネル式水冷壁は、水管をひれ等を介して溶接により板状にまとめた構造で、完全な気密が得られるので、燃焼ガスをシールするケーシングや耐火材が不要となる。

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