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H24-2-27

事業用トラックの貨物の積載方法等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。

1:荷主から重量が8,980キログラムの建設機材の運送の依頼があったので、運行管理者は、当該運送が過積載による運送とならないよう最大積載量が9,000キログラム、車両総重量が19,980キログラムの事業用トラックを配車することとした。また、運行管理者は、当該建設機材が運送中に荷崩れ等しないよう荷台に160キログラムの台木を置きその上に建設機材を積載し、固縛を確実に行ったうえで運送するよう運転者に指示した。

2:自動車の長さが8メートルの事業用トラックに、全長が9メートルの鉄骨を積載したところ、鉄骨の一部が当該トラックの車体の後端から1メートル突出した状態となったが、運行管理者は、はみ出しが1メートルと少ないので、この運送の出発地を管轄する警察署長の制限外許可を受ける必要はないと判断し、当該鉄骨の後端の見やすい個所に赤色の布を取り付けてそのまま運送するよう運転者に対し指示した。

3:荷主から、重量が5,050キログラムの工作物について、最大積載量が5,000キログラムの事業用トラックでの運送依頼があった。この運送を引き受けた場合、運送事業者として過積載運送により行政処分を受けることになるとともに、過積載が荷主の依頼によるもの等により、荷主として過積載の防止のための措置を執るよう行政当局から勧告を受けることもあることから、運行管理者は、当該荷主に対して、当該工作物の重量に見合った最大積載量の事業用トラックで運送する等適正な運送方法によることを申し入れた。

4:荷主から工作機械の運送依頼があり、これを受けて運行管理者が当該工作機械を事前に確認したところ、当該工作機械は、配車予定の事業用トラックの荷台に比べサイズは小さいものの相当な重量物であることが判明した。そこで当該運行管理者は、運送を担当する運転者に対し、発進時や制動時等において、当該工作機械が移動や転倒をしないように確実な固縛を行うため、重心が荷台の前方になるが、荷台の最前部に積載し固縛のうえ、走行速度を抑える等注意して運行するよう指導した。

答:「適」=3 「不適」=1、2、4

1:誤り。8,980キログラムの建設機材と160キログラムの台木の合計は9,140キログラムとなり、最大積載量9,000キログラムを超過して過積載による運送となる

2:誤り。積載物の長さは、自動車の長さにその長さの10分の1の長さを加えたものを超えないものとし、積載の方法は、自動車の車体の前後から自動車の長さの10分の1の長さを超えてはみ出してはならない。よって自動車の長さが8メートルの事業用トラックの場合、積載物の長さは8.8メートルを超えないものとし、車体の前後から0.8メートルを超えてはみ出してはならない

3:正しい。過積載となる運送を申し込まれた場合に、当該荷主に対して、当該工作物の重量に見合った最大積載量の事業用トラックで運送する等適正な運送方法によることを申し入れたことは適切な対応である。

4:誤り。貨物は、偏荷重が生じないように積載しなければならない。重心が荷台の前方になるような積載方法は適切とはいえない

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