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H24-1-29

事業用自動車の運転者(以下「運転者」という。)に対する指導等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「否」の欄にマークしなさい。

1:運転者が走行中に危険を認知してからブレーキをかけ、自動車が完全に停止するまでにはある程度の時間と距離が必要となる。危険を認知して判断し、ブレーキ操作を行いブレーキが効き始めるまでの間に走り続けた距離を「空走距離」といい、ブレーキが効き始めてから停止するまでに走った距離を「制動距離」という。したがって、危険認知から止まるまでには、空走距離と制動距離を合わせた距離が必要になるため、自動車を運転するときは、危険が発生した場合でも安全に停止できるように、速度に応じた車間距離を保って運転するよう運転者に対し指導を行う必要がある。

2:自動車の長さが10メートルの事業用大型トラックに長大な荷物を積載したところ、当該大型トラックの車体の後端から荷物が1.5メートル突出した状態となったが、当該荷物が荷崩れ等しないような固縛方法を運転者に指導し、そのままの状態で出庫させた。

3:自動車に働く慣性力は、自動車の重量に比例して大きくなることから、トラックに積載する荷物の重量が増加することにより慣性力が大きくなり制動距離が長くなるので、これを考慮した適正な車間距離を確保する等追突事故の防止対策について運転者に対し指導を行う必要がある。

4:踏切の手前で一時停止した後通過する際、走行速度が徐々に上がり、原動機の回転数が上昇するため、変速装置を操作しがちであるが、変速装置を操作することによるトラブルを防止するため、変速装置を操作せずにそのまま踏切を通過するよう運転者に対し指導を行う必要がある。

答:「適」=1、3、4 「否」=2

1:正しい。運転者が走行中に危険を認知してからブレーキをかけ、自動車が完全に停止するまでにはある程度の時間と距離が必要となる。危険を認知して判断し、ブレーキ操作を行いブレーキが効き始めるまでの間に走り続けた距離を「空走距離」といい、ブレーキが効き始めてから停止するまでに走った距離を「制動距離」という。したがって、危険認知から止まるまでには、空走距離と制動距離を合わせた距離が必要になるため、自動車を運転するときは、危険が発生した場合でも安全に停止できるように、速度に応じた車間距離を保って運転するよう運転者に対し指導を行う必要がある。

2:誤り。道路交通法により、積載物の長さは、自動車の長さにその長さの10分の1の長さを加えたものを超えないものとし、積載の方法は、自動車の車体の前後から自動車の長さの10分の1の長さを超えてはみ出さないことと規定されている。

3:正しい。自動車に働く慣性力は、自動車の重量に比例して大きくなることから、トラックに積載する荷物の重量が増加することにより慣性力が大きくなり制動距離が長くなるので、これを考慮した適正な車間距離を確保する等追突事故の防止対策について運転者に対し指導を行う必要がある。

4:正しい。踏切の手前で一時停止した後通過する際、走行速度が徐々に上がり、原動機の回転数が上昇するため、変速装置を操作しがちであるが、変速装置を操作することによるトラブルを防止するため、変速装置を操作せずにそのまま踏切を通過するよう運転者に対し指導を行う必要がある。

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