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介護過程
第28回-問題61
介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:多職種がそれぞれ異なる最終目標を持つこと
2:1回限りの介護をすること
3:利用者のニーズに応じた根拠のある個別ケアをすること
4:家族が望む利用者の生活を実現すること
5:介護福祉職の業務の効率を優先すること
第28回-問題62
介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:情報は、多角的・継続的に収集する。
2:収集した情報は、取捨選択せずに記録する。
3:主観的情報は、計測器を用いて収集する。
4:利用者が発した言葉は、介護福祉職の主観を加えて記録する。
5:プライバシーに関する情報は、集団面接で収集する。
第28回-問題63
「関連する情報の分析・統合を通じて、利用者の課題、ニーズ、強みを明らかにすること」を表す用語として、適切なものを1つ選びなさい。
1:チームアプローチ(team approach)
2:アセスメント(assessment)
3:モニタリング(monitoring)
4:アウトリーチ(outreach)
5:インテーク(intake)
第28回-問題64
Dさん(70歳、女性)は、10年前に人工肛門(ストーマ(stoma))を造設し、2年前に脳出血(cerebral hemorrhage)を患って軽い右片麻痺が残った。最近、物忘れが目立ってきた。また、同居する娘の仕事が忙しくなってきた。
Dさんに関する情報のうち、ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の環境因子に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1:70歳の女性である。
2:人工肛門(ストーマ(stoma))を造設した。
3:軽い右片麻痺が残った。
4:物忘れが目立ってきた。
5:娘の仕事が忙しくなってきた。
第28回-問題65
Eさんは、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)で認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。今までできていた食後の歯磨きができなくなってきている。口臭が強くなってきたので、他の利用者が会話を避けている。孫からも「おばあちゃんのお口臭い」と言われ、寂しそうな表情をしているのを介護福祉職が見ている。
優先的に解決すべきEさんの生活課題として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:他者と積極的に会話ができるようになること
2:寂しさを取り除くために介護福祉職が励ますこと
3:気を遣わずに孫と話ができるようになること
4:口の中を清潔に保てるようになること
5:一人で歯磨きができるようになること
第28回-問題66
客観的情報の記録として、適切なものを1つ選びなさい。
1:タンスの中に食べこぼしのついた上着が入っていた。
2:妻とけんかしたことを後悔しているのではないか。
3:ご飯が喉を通らないのは、愛犬がいなくなったからだと思う。
4:いつも冷静なのに突然怒ったのでびっくりした。
5:一人でいる時間が長いので、こまめに声かけをすることにした。
第28回-問題67
[事例(問題67、問題68で共通)]
Fさん(70歳、男性、要介護1)は、認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり、杖があれば一人で歩行できる。現在は、小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで、今でも天気の良い日には、一人で杖をついて買物に出かけていく。
Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」、短期目標は「転倒しない」で、支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて、順調に実施されている。
最近、近所の人から、Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず、よろけたり、困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると、Fさんは「足元が少し不安なところがありますが、大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い、目に涙を浮かべた。
Fさんの介護計画の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:近所の人からの情報は、評価には不要である。
2:「安全に買物に出かける」という目標は達成した。
3:手すりを使った起立訓練と歩行訓練を見直す必要がある。
4:事業所内での訓練は順調なので、このまま継続する。
5:Fさんの発言から満足していると評価した。
第28回-問題68
[事例(問題67、問題68で共通)]
Fさん(70歳、男性、要介護1)は、認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり、杖があれば一人で歩行できる。現在は、小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで、今でも天気の良い日には、一人で杖をついて買物に出かけていく。
Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」、短期目標は「転倒しない」で、支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて、順調に実施されている。
最近、近所の人から、Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず、よろけたり、困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると、Fさんは「足元が少し不安なところがありますが、大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い、目に涙を浮かべた。
Fさんの状況を受けて、関係職員が集まり、カンファレンス(conference)を開催することになった。
このカンファレンス(conference)に参加したG介護福祉職の発言に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:Fさんの日頃の移動の様子について、具体的に説明した。
2:Fさんが感情的になるので、気持ちは聞かないようにしていると説明した。
3:介護保険を使って通所リハビリテーションを併用することを提案した。
4:スーパーに向かうときの様子は多くの情報があるので、Fさんにはそれ以上尋ねる必要がないと説明した。
5:母親の支援について、話し合うことを提案した。
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