Gさん(70歳、男性)は、双極性感情障害(bipolar affective disorder)があり、入退院を何度も繰り返してきた。最近、様々な考えがつながりもなく浮かんで多弁になる躁状態になり、訪問介護(ホームヘルプサービス)に来たH介護福祉職にも次々に話しかけてきた。
このときのH介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:「一度にいろいろ話すのはやめてください」
2:「また入院することになりますね」
3:「いつもより気分が高ぶっていますよ」
4:「私にはよく分かりませんが…」
5:「もっとお話を聞かせてください」
答:3
1:誤り。「一度にいろいろ話すのはやめてください」という話を拒否するような発言は適切とはいえない。
2:誤り。「また入院することになりますね」という脅しとも捉えられかねない発言は不適切である。
3:正しい。「いつもより気分が高ぶっていますよ」という声かけは、客観的事実を伝えるものであり適切な対応といえる。
4:誤り。「私にはよく分かりませんが…」というごまかして逃げるような発言は適切とはいえない。
5:誤り。「もっとお話を聞かせてください」という発言は、躁状態で多弁になっているGさんには不適切である。