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第27回-問題114

総合問題2
[事例(問題112から問題114まで共通)]
Jさん(80歳、女性)は3年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され、要介護3と認定された。次第に徘徊することが多くなって、夫(88歳)が介護することは難しくなり、現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。
Jさんは、「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など、実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き、Vコンビニエンスストアで発見されたことが1回ある。
家族の了解を得て、GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また、地域のネットワークを活用して、Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員、地域の民生委員、自治会、老人クラブなどに呼びかけ、一人で歩いているJさんを見かけたときは、グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で、介護福祉職は、Jさんが外出したいときには、付き添って外出していた。

JさんはW橋近くで無事に発見された。グループホームの職員は今後のJさんへの対応について話合いを行った。
介護福祉職のJさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:Jさんの居室に鍵をかけ、居室の中で過ごしてもらう。

2:無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝え、反省を促す。

3:Jさんの1日の生活リズムを再確認する。

4:グループホームの利用をやめるように勧める。

5:今後、出かけるときは、職員に声をかけるように伝える。

答:3

1:誤り。居室に鍵をかけ、居室の中で過ごしてもらうことは、身体拘束に当たるため不適切である。

2:誤り。無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝えても、きちんと理解できない可能性がある。また反省を促すことは、尊厳を傷つけ不安や混乱を招くおそれがある。

3:正しい。Jさんの1日の生活リズムを再確認して、徘徊の防止を検討することが重要である。

4:誤り。夫が介護することは難しい状況である。グループホームの利用をやめるように勧めるよりも、徘徊の防止を検討することが大切である。

5:誤り。出かけるときに職員に声をかけるように伝えたとしても、きちんと理解できない可能性がある。

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