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第27回-問題109

総合問題1
[事例(問題109から問題111まで共通)]
Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間たちと囲碁や将棋をしていた。
そんなGさんが、半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の鍵を探しまわることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると、「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。

妻は、Gさんのことが心配でなかなか自宅を空けることができない。
妻が自宅から気軽に相談できる機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:高齢者生活福祉センター

2:地域活動支援センター

3:市町村保健センター

4:認知症コールセンター

5:認知症介護研究・研修センター

答:4

1:誤り。高齢者生活福祉センターは、高齢者に対して介護支援機能、居住機能及び交流機能を総合的に提供する施設であり、独り暮らしや夫婦のみの世帯で独立して生活することに不安がある者が対象となる。

2:誤り。地域活動支援センターは、障害によって働く事が困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設である。

3:誤り。市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導および健康診査その他、地域保健に関する必要な事業を行うことを目的とする施設である。

4:正しい。認知症コールセンターは電話相談窓口であり、自宅を空けることができないGさんに最も適している。

5:誤り。認知症介護研究・研修センターは、認知症介護の研究及び専門職員の育成を行う機関である。

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