早期発見で改善が可能な認知症(dementia)として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
2:クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)
3:前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
4:血管性認知症(vascular dementia)
5:レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
答:1
1:正しい。正常圧水頭症は、早期発見により改善が可能な認知症である。手術(髄液シャント術)で脳に溜まった髄液を排出することで、日常生活に困らないレベルまで改善することができる。
2:誤り。クロイツフェルト・ヤコブ病には、完治させる有効な治療法がない。進行がとても早く、発症から1~2年で死に至る。
3:誤り。前頭側頭型認知症には、完治させる有効な治療法がない。抗精神病薬を処方する対症療法が主に行われている。
4:誤り。血管性認知症には、完治させる有効な治療法がない。脳血管障害を再発することで悪化していくことが多く、再発予防が重要である。
5:誤り。レビー小体型認知症は、完治させる有効な治療法が確立されていない。諸症状に対応する治療薬を服薬する方法が一般的である。