Bさん(80歳、女性)はアパートの3階に一人で暮らしている。アパートにはエレベーターはない。5年前、階段で転倒し、右大腿骨頭置換術を行った。現在、歩行には問題がない。社交的であったが、最近、外出の回数が減った。友人が転んで大けがをしたこともあり、「転びそうで怖い」と言っている。
Bさんへの生活支援の課題として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1:アパートにエレベーターがないこと
2:転倒の不安があること
3:一人暮らしであること
4:手術の既往があること
5:外出の機会が減っていること
答:2
1:誤り。歩行には問題がないため、アパートにエレベーターがないことが最も優先すべき課題とはいえない。
2:正しい。「転びそうで怖い」と言っており、外出の回数が減っていることから、転倒の不安があることが最も優先すべき課題である。
3:誤り。一人暮らしであることが、転倒の不安や外出の回数が減っていることに直接関係するものではない。
4:誤り。現在は歩行に問題がないため、手術の既往が最も優先すべき課題とはいえない。
5:誤り。転倒の不安により外出の回数が減っているのである。外出の機会が減っていることが最も優先すべき課題とはいえない。