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第26回-問題113

総合問題2
[事例(問題112から問題114まで共通)]
Kさん(65歳)は、夫(70歳)と二人暮らしをしていた。Kさんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが、最近、約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり、前頭側頭型認知症(frontTemporal dementia)と診断され、要介護認定で要介護3となった。
夫は体調を崩して、近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談して、Kさんは、夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は、看護、医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。
Kさんは施設入所後、介護職の問いかけに返事をしなかったり、急に服を脱ぎ出すなどの行動を繰り返した。日常生活では、すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。

Kさんが自室で急に服を脱ぎだしたときの介護職の対応として、次の記述の中から最も適切なものを1つ選びなさい。

1:服を脱いでいる行動を止める。

2:服を脱がないように説得する。

3:服を脱ぐのは、恥ずかしいことだと伝える。

4:落ち着くまで見守る。

5:服を脱いでいる行動を無視する。

答:4

1:誤り。前頭側頭型認知症の人は、意に反して制止することで興奮してしまうおそれがある。

2:誤り。前頭側頭型認知症の人に対し、説得して止めさせることは困難である。

3:誤り。前頭側頭型認知症の人に対し、恥ずかしいことだと伝えても止めさせることは困難である。

4:正しい。前頭側頭型認知症の人はは、意に反して制止することで興奮してしまうおそれがある。落ち着くまで見守るのが適切な対応である。

5:誤り。Kさんの行動により、Kさん自身や周囲に危険がないよう見守らなければならない。

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