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第26回-問題109

総合問題1
[事例(問題109から問題111まで共通)]
Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。
両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。

入所当日、Jさんが初めて衣服を着替える時に、介護職が行う支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:Jさんが自分でできるまで待つ。

2:衣服の前後・表裏に印をつける。

3:Jさんの着る順番に衣服を並べておく。

4:Jさんが着てから、間違いを訂正する。

5:Jさんが着られなくなると、そのたびに支援をする。

答:5

1:誤り。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。Jさんがどの程度着脱できるのか不明なため、Jさんが自分でできるまで待つことは適切とはいえない。

2:誤り。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。Jさんがどの程度着脱できるのか不明なため、衣服の前後・表裏に印をつけることが適切とはいえない。

3:誤り。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。Jさんがどの程度着脱できるのか不明なため、Jさんの着る順番に衣服を並べておくことが適切とはいえない。

4:誤り。Jさんが着てから間違いを訂正しても混乱してしまう可能性があるため、間違った時点で指摘することが望ましい。

5:正しい。自分でできることは自分でしてもらうことが大事である。Jさんが着られなくなったときに、そのたびに支援をすることが適切である。

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