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第26回-問題86

Dさん(45歳、女性)は、認知症(dementia)で被害妄想のある母親を引き取って同居を始め、1か月が経過した。最近、Dさんは、「この苦労は体験した人でないとわからない。誰にも愚痴をいえないが、どうしたらいいか」と言うようになった。
Dさんの相談に対する介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:かかりつけ医に相談するように勧める。

2:母親を施設へ入所させてはどうかと勧める。

3:家族介護者の会を紹介する。

4:介護教室で介護技術を学ぶように勧める。

5:誰でもそう思う時期があると慰める。

答:3

1:誤り。認知症の症状について変化があったわけではないため、かかりつけ医に相談するように勧めることが適切とはいえない。

2:誤り。Dさんは母親の介護をしたくないのではなく、介護の苦労を分かち合う相手を欲している。母親を施設へ入所させてはどうかと勧めることは適切とはいえない。

3:正しい。家族介護者の会では、介護の苦労を分かち合ったり情報交換をすることができる。家族介護者の会を紹介することは最も適切な対応である。

4:誤り。Dさんは介護技術を習得したいのではなく、介護の苦労を分かち合う相手を欲している。介護教室で介護技術を学ぶように勧めることは適切とはいえない。

5:誤り。Dさんは、「この苦労は体験した人でないとわからない。」と言っている。誰でもそう思う時期があるというような安易な慰めは適切とはいえない。

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