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第26回-問題2

Aさん(74歳、男性)は、一人暮らしをしている。軽度の認知症があり、訪問介護を利用している。一年前から近所に住んでいる親族に預金通帳の管理を頼んでいる。最近、家事援助のためにAさん宅を訪れた訪問介護員は、Aさんから、「親族が勝手にお金を使いこんでいるらしい」と聞いた。
訪問介護員がサービス提供責任者と共に、最初に取り組むべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:成年後見制度の利用を勧める。

2:民生委員に相談するように勧める

3:親族に事実を確認する。

4:特別養護老人ホームへの入所を勧める。

5:地域包括支援センターに相談する。

答:5

1:誤り。Aさんの認知症は軽度であり一人暮らしもできている。現時点で成年後見制度の利用を勧めることは適切でない。

2:誤り。Aさんから民生委員に相談することも可能ではあるが、最初に取り組むべきこととしては適切とはいえない。

3:誤り。Aさんには認知症があり、安易に親族に事実関係を確認することは適切な対応とはいえない。

4:誤り。特別養護老人ホームは、常に介護が必要な状態で、居宅において適切な介護を受けることが困難な者を対象としている。現時点で特別養護老人ホームへの入所を勧めることは適切でない。また、特別養護老人ホームに入所しても問題は解決しない。

5:正しい。地域包括支援センターは、保健・医療・福祉の総合的な情報提供及び地域における関連機関のネットワークの拠点であり、権利擁護のための事業も行っている。最初に地域包括支援センターに相談することは適切な対応といえる。

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