Dさん(42歳、女性)は、専業主婦で小学生の2人の子どもがいる。うつ病(depression)のため、不眠と注意力の低下から家事や育児ができなくなり、精神科病院に通院している。通院以外は自宅に閉じこもり、横になっていることが多い。訪問した介護職に「子どもの世話ができない自分は母親失格」、「何もできない無能な人間になってしまった」と繰り返し話す。
Dさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:「ご家族のためにも、早く元気になりましょうね」
2:「気分転換に、旅行に行ったらどうですか」
3:「子供さんの世話ができないのは、つらいですね」
4:「毎日、洗濯や掃除を頑張りましょう」
5:「いつも同じことを言っていても、病気はよくなりませんよ」
答:3
1:誤り。「ご家族のためにも、早く元気になりましょうね」というような励ましは、うつ病の人にプレッシャーを与えるため適切でない。
2:誤り。「気分転換に、旅行に行ったらどうですか」というような提案は、うつ病の人が苦痛に感じることがあるため適切でない
3:正しい。「子供さんの世話ができないのは、つらいですね」というような共感的な言葉がうつ病の人には適している。
4:誤り。「毎日、洗濯や掃除を頑張りましょう」というような励ましは、うつ病の人にプレッシャーを与えるため適切でない。
5:誤り。「いつも同じことを言っていても、病気はよくなりませんよ」というような批判的な意見は、うつ病の人に言ってはならない。