Mさん(98歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。主治医からは、「終末期にある」と言われている。現在、食事量が少なくなり、衰弱している。面会に来る家族には、以前から「私は、悪くなったらここで最期を迎えたい」と話している。
終末期の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:Mさんの入院を家族に勧める。
2:看取りに関する家族の意向は、入所時に確認すれば十分である。
3:Mさんの食べたい物を確認し、提供する。
4:口腔ケアは控える。
5:家族が介護することを希望しても、職員で行う。
答:3
1:誤り。Mさんは施設での最期を希望しており、家族に入院を勧めることは適切ではない。
2:誤り。看取りに関する家族の意向は、入所時だけでなく、状況に応じてその都度確認する必要がある。
3:正しい。Mさんの食べたい物を確認して提供することが、食事量の確保と欲求の充足のために大切なことである。
4:誤り。誤嚥性肺炎の防止や健康維持のため、終末期であっても口腔ケアは重要である。
5:誤り。家族が一緒に過ごす時間を増やすため、家族が介護することを希望した場合には、できるだけ介護に参加してもらうことが適切な対応といえる。