Gさん(83歳、要介護2)は、夫(85歳)と二人暮らしである。大腿骨頚部骨折(femoral neck fracture)で入院していたが、退院時、排泄はトイレで自立していた。退院後、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになり、訪問介護員(ホームヘルパー)が初めて訪問すると、Gさんはおむつをして、ベッドで横になっていた。
訪問介護員(ホームヘルパー)が夫との関係づくりのために、最初に行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:夫におむつ交換の方法を指導する。
2:夫の頑張りを認めながら、Gさんの状況を聴く。
3:リハビリテーションの導入を検討するように、伝える。
4:夫の介護では限界があることを自覚するように、促す。
5:このままでは寝たきりになるので、Gさんを起こすように話す。
答:2
1:誤り。Gさんの状況を確認せずにおむつ交換の方法を指導することは適切でない。
2:正しい。Gさんは排泄はトイレで自立していたのに、現在はおむつをしている。まずは夫の頑張りを認めながら、Gさんの状況を聴くことが、最も適切な対応である。
3:誤り。Gさんの状況を確認せずにリハビリテーションの導入を検討させることは適切でない。
4:誤り。現在の状況が夫の介護力不足によるものかは判断できない。また夫の介護に限界があったとしても、それを自覚するように促すことは最初に行う対応として不適切である。
5:誤り。状況を確認せずにGさんの起こさせることは適切でない。また、このままでは寝たきりになるという言葉は不安をあおるため不適切である。