Dさん(80歳、女性)は、介護老人保健施設に入所した。Dさんは自宅にいるときからおむつを使用しており、家族の話では、「よく下着を汚すから」ということだった。担当の介護職は、Dさんの表情から尿意があるのではないかと推察した。Dさんとは言葉でのコミュニケーションは可能である。
Dさんの排泄の自立に向けた入所当日の最初のかかわりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:「おむつは早く外しましょう」と言う。
2:便座に座ることができるか聞く。
3:尿意の有無を聞く。
4:排尿を我慢できるか聞く。
5:利尿作用のある飲み物を勧める。
答:3
1:誤り。入所したばかりの利用者に「おむつは早く外しましょう」と言ことは適切でない。まずは利用者の抱える問題点や意向を確認する必要がある。
2:誤り。尿意があるか確認できていない状況で、便座に座ることができるか聞くことは適切でない。
3:正しい。尿意があるのではないかと推察した場合、本人に尿意の有無を確認することが排泄の自立に向けて最も適切な対応である。
4:誤り。尿意があるか確認できていない状況で、排尿を我慢できるか聞くことは適切でない。
5:誤り。尿意があるかもしれない入所者に対し、利尿作用のある飲み物を勧める必要はない。