Bさんの父親は認知症(dementia)があり、同じ話を繰り返す。Bさんが、「同じ話を毎日聞いて疲れる。疲れるのは父親のせいだ。つらいです」と介護職に話した。
このときの介護職の、感情の反射(reflection of feeling)を用いた返答として、適切なものを1つ選びなさい。
1:「どんなふうにつらいですか」
2:「つらい気持ちなのですね」
3:「うまくいっていないのですね」
4:「つらい気持ちは怒りみたいなものですね」
5:「あなたが話していることは、お父さんに対するつらさですね」
答:2
1:誤り。「どんなふうにつらいですか」というのは質問であり、感情の反射ではない。
2:正しい。感情の反射とは、相手の話に含まれる感情面を表す言葉をそのまま返すことをという。相手はありのままの自分が理解されたと実感でき、また自分自身の言葉と向き合って自己洞察を深めることができる。「つらい気持ちなのですね」という言葉は、感情の反射を用いた返答として適切である。
3:誤り。「うまくいっていないのですね」というのは推測であり、感情の反射ではない。
4:誤り。「つらい気持ちは怒りみたいなものですね」というのは推測であり、感情の反射ではない。
5:誤り。「あなたが話していることは、お父さんに対するつらさですね」というのは要約であり、感情の反射ではない。