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第24回-問題111

総合問題1
[事例(問題109から問題111まで共通)]
Kさん(78歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)(認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅡa)と診断されていた。夫が亡くなった後、隣町で理容店を営む息子夫婦と同居するようになった。3か月たった頃から夕方になると「夫が帰って来ない」と玄関先に座るようになり、夜中に夫を探して家中歩き回るようになった。診察の結果、認知症(dementia)の進行(認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅢb)が認められた。Kさんが夜間に徘徊するため息子の妻は不眠が続き体調を崩してしまった。
現在、Kさんは自宅に近いグループホームに入所している。

認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅣまで認知症が進行したときに予測されるKさんの状態として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1:息子夫婦の商売を心配するようになる。

2:自室の掃除など身の回りのことをするようになる。

3:食事のたびに代金の事を心配するようになる。

4:夫のことを言わなくなる。

5:妄想による問題行動が継続する。

答:4

1:誤り。日常生活自立度ランクⅣまで認知症が進行したとき、Kさんは息子夫婦の商売を心配することができなくなる。

2:誤り。日常生活自立度ランクⅣまで認知症が進行したとき、Kさんは自室の掃除など身の回りのことができなくなる。

3:誤り。日常生活自立度ランクⅣまで認知症が進行したとき、Kさんは食事の代金の事を気にすることができなくなる。

4:正しい。日常生活自立度ランクⅣは、「日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする」状態とされている。日常生活自立度ランクⅣまで認知症が進行したとき、Kさんは夫のことを言わなくなると予測される。

5:誤り。日常生活自立度ランクMは、「著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする」状態とされる。妄想による問題行動が継続するのであれば、Kさんは日常生活自立度ランクMにまで認知症が進行していると考えられる。

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