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障害の理解
第24回-問題87
ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health;国際生活機能分類)にしたがって次の状態を定義した場合、正しいものを一つ選びなさい。
1:片足を切断しても義足を着けて歩くことができるのは「参加」である。
2:右片麻痺があるが福祉用具を使って食事を作ることができるのは「活動」である。
3:尿失禁が思わぬときに起こるのでゲートボール大会への出場を控えるのは「活動制限」である。
4:調理や掃除等の生活行為ができなくなるのは「参加制約」である。
5:盲導犬利用者が結婚式への出席を断られるのは「活動制限」である。
第24回-問題88
ノーマライゼーションに関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1:大規模入所施設を増加させた。
2:スウェーデンで初めて提唱された。
3:昭和40年代の日本の障害者施策に強い影響を与えた。
4:「統合教育」という意味である。
5:障害者基本計画を支える理念の一つである。
第24回-問題89
自宅療養中のEさん(76歳、男性)は、他人への意思伝達は筆談で行っている。また、歩行のときには、右手でT字杖を使用し、左足に短下肢装具を装着している。
Eさんの現在の障害の状況として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:失語
2:記憶障害
3:片麻痺
4:失調
5:大腿の切断
第24回-問題90
内部障害に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)では、透析療法が必要となる場合がある。
2:慢性腎不全(chronic renal failure)では、在宅酸素療法が必要となる場合がある。
3:大腸がん(colorectal cancer)では、消化管ストーマが必要となる場合がある。
4:ヒト免疫不全ウィルス(HIV)病(human immunodeficiency virus [HIV] disease)では、尿路ストーマが必要となる場合がある。
5:肝硬変(liver cirrhosis)では、埋(植)込式心臓ペースメーカーが必要となる場合がある。
第24回-問題91
失語症(aphasia)に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1:あいさつなどの定型化している言葉は障害されやすい。
2:脳血管障害(cerebrovasucular disorder)による構音障害は失語症に含まれる。
3:文や文章よりも単語の理解が困難になる。
4:聴覚障害から生じる音声言語の不正確さは失語症に含まれる。
5:聴覚的理解を補うためには、はっきりした言葉でゆっくりと話しかける。
第24回-問題92
統合失調症(schizophrenia)の回復期の対応として、適切なものを一つ選びなさい。
1:新しい事を数多く体験することで自信を持たせる。
2:発症前の生活リズムにすぐに戻すよう支援する。
3:病の体験と現実との葛藤があることを理解して支援する。
4:家族と相談しながら薬を減らすよう勧める。
5:同世代の人と同じように仕事や余暇活動をするという目標を立てる。
第24回-問題93
高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の種類と症状に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1:遂行機能障害のため、日常生活や仕事の内容を計画して実行できない。
2:半側空間無視のため、歯ブラシの使い方が分からない。
3:社会的行動障害のため、字の読み書きができない。
4:失行のため、同時に二つ以上のことに気配りできない。
5:注意障害のため、突然興奮したり、怒り出す。
第24回-問題94
知的障害に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1:一度、正常に発達した知的機能が、脳の器質的障害により低下した状態をいう。
2:知的機能の障害及び日常生活の支障によって特徴づけられる。
3:その障害がおおむね10歳までにあらわれたものをいう。
4:重症心身障害とは、重度の知的障害と重度の内部障害が重複した状態をいう。
5:知的障害児・者の施設入所者数は在宅者数に比べて多い。
第24回-問題95
広汎性発達障害(pervasive developmental disorder)の特性として、正しいものを一つ選びなさい。
1:親の育て方による障害
2:本人の努力不足による障害
3:その症状が通常成人期以降に発現する障害
4:コミュニケーションの障害
5:廃用症候群(disuse syndrome)による障害
第24回-問題96
知的障害があるFさん(51歳、女性)は、入所施設で生活介護を受けながら生活していた。ADL(Activities of Daily Living;日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理について援助が必要な状況である。家族から経済的支援、精神的支援を得ることはできない。ある日、Fさんから「仕事はできないけれど、ここから出て暮らしてみたい」との希望があり、検討することになった。
入所施設がFさんの地域生活を支援するためのアプローチとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:就労移行支援の利用を勧める。
2:行動援護を受けるために、市町村に申請する。
3:一人で外出できるように、入所施設内で手引き歩行の訓練を行う。
4:発達障害者支援センターに連絡を取り、支援を依頼する。
5:地域自立支援協議会に個別支援計画の検討を依頼する。
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