現代の日本の地域社会の変容に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1:農村部における過疎化は緩和された。
2:限界集落の出現は大都市部に限定されている。
3:ワーク・ライフ・バランスの促進のため、職住一体型の生活スタイルが大勢となっている。
4:都市部における保育所の待機児童問題は解消された。
5:住民の意見を踏まえて自治体の施策を決定するため、パブリックコメントが行われている。
答:5
1:誤り。農村部における過疎化は緩和されていない。
2:誤り。「限界集落」とは、過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になって冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になっている集落を指す。限界集落は中山間地域や離島等に多いが、大都市部においても同様の現象が見られる。
3:誤り。「ワーク・ライフ・バランス」とは「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。職住一体型の生活スタイルを推奨しているものではない。
4:誤り。都市部における保育所の待機児童問題は解消されていない。
5:正しい。「パブリックコメント」とは、公的な機関が規則あるいは命令などの類のものを制定しようとするときに、広く公に、意見・情報・改善案などを求める手続をいう。住民の意見を踏まえて自治体の施策を決定するため、パブリックコメントが行われている。