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第23回-問題39

〔事例(問題38から問題40まで共通)〕
介護老人福祉施設で暮らすFさん(88歳、男性)は、1年前に脳梗塞(cerebral infarction)を患い、軽度の右片麻痺があるが週に1回書道を楽しんでいる。この書道サークルは、地域ボランティアの手伝いによって運営されており、Fさんとボランティアとの関係も良好である。Fさんは暇を見つけては同室のGさんに書道を勧めていたが、Gさんは乗り気ではない。Fさんの性格は職人気質であり、書道に関しては自分流のやり方にこだわりがある。過去には書道教室の先生をしており、また個展を開いた経験もある。
最近、認知症(dementia)の症状が現れ、部屋に閉じこもるようになり、活動に参加しても時折、半紙の前で動きが止まり、いらいらするようになった。

認知症の症状が出てきたFさんに対するレクリエーション活動援助として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1:書道に関する思い出話をしながら、書道の援助を行う。

2:手の動きが止まったら、墨が乾く前に書くように声をかける。

3:活動中に席を離れたら、すぐ活動に戻るよう促す。

4:他の利用者と同じ墨や半紙を用意する。

5:書道よりも脳に刺激のあるゲームを勧める。

答:1

1:正しい。書道に関する思い出話をしながら、回想法を用いて書道の援助を行うことは適切である。

2:誤り。手の動きが止まっても、状況を確認しながら、Fさんのペースで書けるよう支援する必要がある。

3:誤り。活動中に席を離れたらその理由を確認する必要があるが、すぐ活動に戻るよう強制することは適切とはいえない。

4:誤り。Fさんは書道にこだわりがあるため、他の利用者と同じ墨や半紙を用意する必要はない。

5:誤り。Fさんの経歴を考慮すると、現時点で書道を辞めさせる必要はない。

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