［事例（問題118から問題120まで共通）］
Kさん（70歳、男性）は、単身生活をしていた。10年前に慢性閉塞性肺疾患と診断され治療を続けてきた。3か月前呼吸困難となり入院したが、2週間前に退院し在宅酸素療法が開始された。介護保険認定は要介護2であった。退院後は共働きの長男夫婦がKさん宅に同居することになった。週2回程度の入浴を許可されているが、長男夫婦は鼻カニューレをしながらの入浴介助に不安があり、自分たちでは行っていない。Kさんは、同居期間が短い長男の妻に対して遠慮することも多く、昼食の準備は自分で行おうとしているが、食欲がないと食事を摂取しないときがある。退院時、訪問看護と訪問介護が導入された。訪問介護では清潔保持、調理の介助、月1回の通院介助が行われている。
次のうち、Kさんの食事に対する助言として、適切でないものを一つ選びなさい。
１：食事は、ゆっくり摂取する。
２：水分摂取は、痰の排出を助ける。
３：低カロリーのものを多く摂取する。
４：食事は、回数を増やして摂取する。
５：食欲がなく食事が進まない場合は間食をとる。
答：３
１：正しい。呼吸に負荷がかからないように、食事はゆっくり摂取するとよい。
２：正しい。水分摂取は、痰の排出を助ける。
３：誤り。慢性閉塞性肺疾患があるため、高カロリーの食事を摂取したほうがよい。
４：正しい。呼吸に負荷がかからないように、食事は回数を増やして摂取するとよい。
５：正しい。食欲がなく食事が進まない場合は、間食で栄養を補助するとよい。
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