[事例(問題112から114まで共通)]
Hさん(75歳、女性)は、結腸がんのため2年前に下行結腸ストマ造設手術を行った。その後一人で生活をし、ストマ自己管理や身の回りのこともできていたが、身寄りがないのでケアハウスで生活するようになった。前向きに生きていこうと考え、買い物や映画鑑賞にもよく出かけていた。
Hさんは、元来几帳面な性格であるため、ストマの管理に関する注意事項を守ろうと努力しているが、現在少しお腹が張ると訴えている。
2週間前に買い物に出かけた後から元気がなく、自室にこもり、入浴をしなくなった。また、ストマの自己管理もおぼつかなくなってきており、ストマ周辺の皮膚にびらんが見られるようになった。
次の会話を参考に、立案した介護計画に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
職員 「1週間くらい前にHさんと話したときに、外出することに不安があるとおっしゃってました」
主任 「不安の原因は分かりましたか」
職員 「他の人に嫌な思いをさせたくないと思っているようです。外出したときに情けない思いをしたことがあったようです」
主任 「Hさんは前向きな人ですから、少しずつ以前のような生活に戻ってほしいと思っています」
職員 「どうすればHさんが安心して外出できるか、Hさんと一緒に考えてみます」
1:外出先のトイレの位置を確認する。
2:外出する前日の食事を減らす。
3:外出時に予備の装具を持参する。
4:外出時に消臭剤を持参する。
5:外出時に予備の下着を持参する。
答:2
1:正しい。外出先のトイレの位置を確認しておくと安心である。
2:誤り。外出する前日の食事を減らすことは、体のリズムが崩れてしまうため適切ではない。
3:正しい。外出時に予備の装具を持参することは安心である。
4:正しい。外出時に消臭剤を持参すると安心である。
5:正しい。外出時に予備の下着を持参すると安心である。
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