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第22回-問題32

[事例(問題32から問題34まで共通)]
介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、昨年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。
欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。ところが活動半ばごろから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消されなかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
出展時期が迫ってきたころ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが作品の完成には欠かせない存在なので、この場面でもメンバーの不満に対処できずにいた。
出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。

手芸クラブを準備し活動を開始する段階でK介護福祉士が配慮すべき事項に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1:グループ活動の計画は、K介護福祉士が中心となって作成する。

2:「波長合わせ」では、利用者にどのような活動を提供できるかを施設・機関の責任者に伝えなければならない。

3:手芸クラブに参加しているいつものメンバー以外には、参加を呼びかけない。

4:昨年も行ったグループ活動であり、今回は施設の承認は得なくてもよい。

5:活動の目的は、作品を作り上げることだけではなく、どのようなプロセスで作っていくかにある。

答:5

1:誤り。グループ活動の計画は、メンバーが中心となり、K介護福祉士が援助しながら作成する。

2:誤り。「波長合わせ」とは、メンバーの状況や感情を理解し、活動時に起こりうる問題について予備的に共感しておくことである。

3:誤り。手芸クラブに参加しているいつものメンバー以外にも、参加を呼びかけたほうがよい。

4:誤り。以前に行ったことがあるグループ活動であっても、施設の承認を得なければならない。

5:正しい。活動の目的は、作品を作り上げることだけではなく、どのようなプロセスで作っていくかにある。

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