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社会福祉援助技術
第22回-問題27
介護福祉士が活用する社会福祉援助技術に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:社会福祉援助技術を活用するに当たっては、社会福祉士の指導の下で取り組む。
2:在宅介護の場面では、間接援助技術を中心に取り組む。
3:生活全体との関連から、利用者の問題状況をとらえる視点を重視する。
4:援助活動の場が地域に広がり、社会福祉援助技術を活用する機会は減少した。
5:介護支援専門員業務を行う場面では、社会福祉援助技術を必要としない。
第22回-問題28
個別援助技術の基本概念に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1:バートレット(Bartlett,H.)は、「価値」、「知識」、「介入(intervention)」を社会福祉実践に共通する構成要素とした。
2:リッチモンド(Richmond,M.)は、Person(人)、Problem(問題)、Place(場所)、Process(過程)の4つをケースワークの構成要素とした。
3:バワーズ(Bowers,S.)は、ケースワークを心理社会療法として体系化した。
4:ホリス(Hollis,F.)は、診断主義個別援助技術の理論化をすすめ、「ケースワークの理論と実際」(1940年)を著した。
5:パールマン(Perlman,H.)は、ケースワークの中心概念を「個別化」、「意識的調整」、「人格の発達」とした。
第22回-問題29
個別援助技術の原則に基づく対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:居室に行くとEさんが「誰にも言わないでね。実は時々お腹が痛むのだけど、あなたの顔を見ると痛みもなくなるわ」と言ったので、誰にも話さないようにした。
2:朝食中、パン食希望のFさんにいつものコーンスープを出すと「今日はみそ汁がよい」と言ったので、「パン食のときは、いつもこのスープでしたよ」と対応した。
3:一人暮らしのGさん宅を訪問したとき、Gさんが「死にたい」と言ったので、「そんなこと言わないでください。私も頑張るからGさんも頑張ってください」と答えた。
4:ナースコールでHさんの居室に行くと「あんたは嫌いだから違う人を呼んで」と言ったので、「なぜですか、私のどこが嫌いなのか教えてください」と尋ねた。
5:外出前のJさんに、「どちらのカーディガンがいいですか」と尋ねながら、Jさんに決めてもらうことにした。
第22回-問題30
集団援助技術の視点に立ったグループ活動の支援過程に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1:サブグループの存在は認めるべきではない。
2:グループワークでは、メンバーを個別化して支援する。
3:メンバー間で傷つけ合うような状況が見られても、メンバーの行動に制限を加えない。
4:参加動機が明確でない利用者は、グループのメンバーになることができない。
5:グループの活動内容は、援助者が決定すればよい。
第22回-問題31
社会福祉援助技術の関連援助技術に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:ネットワークは、保健・医療を除く社会福祉分野のサービスを組織化することをいう。
2:ケアマネジメントは、利用者の生活ニーズと適切な社会資源を結ぶことをいう。
3:スーパービジョンは、他領域の専門家から助言や示唆を受けることをいう。
4:カウンセリングは、非言語的コミュニケーションを必要としない。
5:コンサルテーションは、業務について上司から指導、援助を受けることをいう。
第22回-問題32
[事例(問題32から問題34まで共通)]
介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、昨年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。
欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。ところが活動半ばごろから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消されなかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
出展時期が迫ってきたころ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが作品の完成には欠かせない存在なので、この場面でもメンバーの不満に対処できずにいた。
出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。
手芸クラブを準備し活動を開始する段階でK介護福祉士が配慮すべき事項に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:グループ活動の計画は、K介護福祉士が中心となって作成する。
2:「波長合わせ」では、利用者にどのような活動を提供できるかを施設・機関の責任者に伝えなければならない。
3:手芸クラブに参加しているいつものメンバー以外には、参加を呼びかけない。
4:昨年も行ったグループ活動であり、今回は施設の承認は得なくてもよい。
5:活動の目的は、作品を作り上げることだけではなく、どのようなプロセスで作っていくかにある。
第22回-問題33
[事例(問題32から問題34まで共通)]
介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、昨年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。
欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。ところが活動半ばごろから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消されなかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
出展時期が迫ってきたころ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが作品の完成には欠かせない存在なので、この場面でもメンバーの不満に対処できずにいた。
出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。
手芸クラブの活動中におけるK介護福祉士の介入のあり方に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:各メンバーの感情を共感的に受け止める。
2:Lさんを呼んで、他のメンバーの不満を伝え、態度を改めるよう求める。
3:出展時期が迫っている段階なので、Mさんの行動は見守る。
4:Mさん以外にリーダー役が作れない場合、手芸クラブを中止する。
5:活動が継続中なので、介入は行わない。
第22回-問題34
[事例(問題32から問題34まで共通)]
介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、昨年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。
欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。ところが活動半ばごろから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消されなかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
出展時期が迫ってきたころ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが作品の完成には欠かせない存在なので、この場面でもメンバーの不満に対処できずにいた。
出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。
手芸クラブ活動の休止中に、K介護福祉士が配慮すべき事項に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:休止中なので、活動を評価する必要はない。
2:活動の再開に向け今後の方針について、Mさんの意見を尊重する。
3:今後の活動について、メンバーが話し合える場を用意する。
4:活動が終結したと判断し、グループを解散させる。
5:今後のグループ活動については、生活相談員(社会福祉士)に引き継ぐ。
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