[中問C]
売上高の損益分析に関する次の記述を読んで、問いに答えよ。
部品メーカに勤めるAさんは、材料費などの変動費と人件費などの固定費を把握し、表計算ソフトを活用して、売上高と利益を検討することにした。1か月の売上高、変動費に固定費を加えた総費用を基に、図1に示すような売上高の損益分析を行うためのワークシートを作成した。
変動費は売上高に連動して増減する費用であり、変動費率は変動費の売上高に占める割合である。固定費とは、売上高にかかわらず発生する一定額の費用である。損益分岐点は売上高と総費用がちょうど等しくなる売上高であり、売上高が損益分岐点以下であれば赤字になり、それ以上になれば利益が出る。
変動費率と固定費は、それぞれセルB1、B2に入力してある。
先月の売上高は10,000千円あり、1,650千円の利益があった。利益を向上させるために、今月から原材料を変更し、変動費率を0.05下げる予定である。しかし人件費が150千円増えて、固定費が増加した。今月の売上高が先月と同じ10,000千円のとき、利益は先月に比べて幾ら増減するか。
ア:200千円減少する。
イ:変わらない。
ウ:200千円増加する。
エ:350千円増加する。
答:エ
固定費は150千円増えて、1,850千円から2,000千円になる。
変動費率は0.05下がって、0.65から0.6になる。
利益=売上高-総費用
=売上高-(固定費+売上高×変動費率)
=10,000千円-(2,000千円+10,000千円×0.6)
=2,000千円