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H25秋期-問100

[中問D]
図書館システムに関する次の記述を読んで、問に答えよ。

A図書館では、バーコードを用いた図書館システムを用いて、書籍の貸出と返却業務を行っている。

[書籍の貸出と返却業務]
(1)貸出担当は、バーコードリーダで利用者力一ドの利用者番号と書籍ごとに割り振られた識別番号を読み取り、貸出情報を登録する。
(2)返却担当は、バーコードリーダで書籍の識別番号を読み取り、返却情報を書き込む。

現在、利用者の利便性向上と業務の効率向上を目的として、現行の図書館システムにおけるバーコードをRFID(Radio Frequency Identification)に変更したシステム(以下、新システムという)の導入を検討している。表1に図書館システムで用いるバーコードとRFIDの特徴の対比を示す。

司書のBさんは、利用者や司書から出されている要望事項を、新システムで実現できるかどうか検討することにした。

[要望事項]
(1)利用者カードの利用者番号及び書籍の識別番号をバーコードリーダで個々に読み取っているので、貸出業務が集中する時間帯には、利用者が貸出しのカウンタに並んでしまう。貸出担当は、作業を手早く処理したい。
(2)書籍棚から取り出した書籍を、利用者が元の棚に戻さないことがある。定期的に、棚と書籍をチェックしながら整理するが、この作業の時間を短くしたい。
(3)返却担当は貸出予約されている書籍が返却されれば取り置きし、予約をした利用者に電話で連絡をする。何度電話しても連絡が取れないことがあるので、連絡の手間を軽減したい。
(4)書籍の返却は、図書館の入口にある返却ポストでも受け付けている。返却業務が滞ると、図書館システム上で書籍が貸出中になっている時間が増加する。利用者の利便性向上のために、返却ポストに入っている書籍を把握したい。

A図書館では、書籍の他に雑誌も閲覧に供している。ただし、貸出しは行っていない。雑誌を購入する予算は限られているので、Bさんは、利用者によく読まれている雑誌を優先的に購入したいと考えている。そこで、新システムで導入を検討しているRFIDを使ってデータを取得し、そのデータを利用することで雑誌の入替え時の参考にできないかを調査した。
雑誌は、雑誌を載せる棚をもつラック(以下、雑誌ラックという)に置かれている。RFIDを用いた市販システムを調べた結果、雑誌にシート状に加工したRFIDを貼り、棚の一つ一つにRFID読取装置を設置することで、棚から取り出した時刻、棚に戻した時刻を記録できることが分かった。
この仕組みを用いて取得したデータから得ることのできる情報として、適切なものはどれか。

ア:雑誌ごとに、雑誌ラックの棚から取り出された回数と取り出されていた時間を取得できる。

イ:雑誌ごとに、雑誌ラックの棚から取り出された回数と取り出されていた平均時間を、利用者の年代ごとに取得できる。

ウ:雑誌ごとに、雑誌ラックの棚から取り出された回数を、曜日ごと、利用者の性別ごとに取得できる。

エ:同一人物がある雑誌を複数回取り出した場合の重複を排除し、雑誌ごとに、雑誌ラックの棚から取り出した人数を取得できる。

答:ア

ア:正しい。雑誌ごとに、雑誌ラックの棚から取り出された回数と取り出されていた時間を取得できる。

イ:誤り。RFIDを用いても、利用者の年代は取得できない。

ウ:誤り。RFIDを用いても、利用者の性別は取得できない。

エ:誤り。RFIDを用いても、同一人物かどうかの判定はできない。

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