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H23秋期-問94

[中問B]
インターネットを使った商品販売システムの開発に関する次の記述を読んで、問に答えよ。

M社は装飾品販売会社である。M社では新たな事業として、一般消費者に対するインターネットを用いたアクセサリ販売を検討することになった。
販売企画課の入社2年目になるAさんは、このアクセサリ販売を検討するメンバに選ばれ、インターネットで商品を販売するシステム(以下、通販システムという)の構築を担当することになった。Aさんは通販システムの構築に当たり、実施すべきことを気づいた順にメモに書き出した。
なお、M社では、通販システムの構築はX社に委託することを決めている。

[Aさんが書き出したメモ]
(1)アクセサリの販売を行っている従業員や、アクセサリを購入した顧客から、通販システムに対する要求や要望をヒアリングして、文書にまとめる。
(2)委託先のX社に通販システムの要件を伝える。その後、 X社が構築した通販システム、X社が作成したプログラム設計書、及びX社が実施したテスト報告書を受領する。
(3)通販システムに対する要求や要望を基に、通販システムで実装すべきシステム要件を文書にまとめる。
(4)通販システムに対する要件を満たしているかの判定のために、X社から受領した通販システムのテストをM社が実施する。結果をM社のテスト報告書にまとめる。
(5)M社がテストした結果を基に、通販システムの妥当性の確認を行い、稼働判定を実施する。通販システムの稼働が可能と判断されれば、通販システムでの販売を開始する。

Aさんは、[Aさんが書き出したメモ]の(3)の作業で、今回のシステム要件を文書にまとめると、どの程度のページ数になるか先輩社員に相談したところ、経験上300ページ程度になるとの回答を得た。この300ページの文書を、次の条件において10日間で作成するためには、最低何人の作業者が必要か。

[条件]
(1)作業者は1日当たり8ページを記述する。全ての作業者の生産性は同じである。
(2)作業者が複数で担当する場合は、 2人ずつの打合せが毎日1回発生する。
(3)打合せは作業者2人ずつ総当たりで行い、2人1組当たりの打合せ時間は、0.5ページ分を記述する時間に相当する。例えば、作業者が3人の場合、1人が他の2人に対して、それぞれ打合せが必要になるので、合わせて1ページ分の記述に相当する時間が必要となる。したがって、この場合では作業者1人が実際に1日に記述できるページ数は7となる。

ア:4

イ:5

ウ:6

エ:7

答:イ

毎日の打合せ回数を考えると、
作業者が2人:打合せ回数は1人1回、
作業者が3人:打合せ回数は1人2回、
作業者が4人:打合せ回数は1人3回、
作業者がn人:打合せ回数は1人(n-1)回である。

本来は1日8ページ記述できるので、打合せを考慮した1日の記述ページ数は、
1人当たり8-(n-1)×0.5ページとなる。

従って作業者がn人の場合には、
1日でn×(8-(n-1)×0.5)ページ記述できる。

300ページを10日間で記述するためには、全体で1日当たり30ページを記述する必要があるから、1日当たりのページ数が30を超えると良い。

ア:4×6.5=26ページ

イ:5×6=30ページ

ウ:6×5.5=33ページ

エ:7×5=35ページ

求められるのは最低の人数なので、正解は5人のイとなる。

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