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H22春期-問99

[中問C]
事業戦略立案に関する次の記述を読んで、問に答えよ。

健康食品メーカのS社の企画部では、健康菓子事業の戦略立案を進めており、自社の状況を、SWOT分析での強み、弱み、機会、脅威に分類して認識し、採るべき戦略を検討して二つの方針案を作成した。
S社の状況と方針案の概要は、次のとおりである。

[S社の状況]
(1)営業拠点数が他社よりも少ない。
(2)競合するT社の健康菓子事業の撤退が決まった。
(3)競合他社よりも高い商品企画力をもっている。
(4)健康志向の高まりで、健康食品への関心が高まっている。
(5)工場の老朽化が進んでいる。
(6)少子化によって子供の人口が減少している。
(7)食品の安全性に対する消費者の目が厳しくなっている。
(8)顧客の会員化によって顧客情報が集まり、富裕層の会員獲得にも成功している。

[方針案の概要]
方針策1:強みをさらに伸ばすために、情報システムを強化する。
方針策2:自社の事業の拡大を図るために、T社が撤退する事業を買収する。
ここ数年の健康菓子の市場シェアは、Q社25%、R社16%、S社12%、T社10%、その他37%である。

方針案1に沿って、強みを更に伸ばすための方策に関する記述として、適切なものはどれか。

ア:営業拠点数の影響を受けにくいインターネットによる通信販売システムを導入する。

イ:顧客の購買データを分析して、会員にきめの細かいサービスを提供するために、CRMシステムを構築する。

ウ:商品の生産工程における安全管理を徹底するために、生産管理システムの刷新を図る。

エ:成人向けの健康菓子の企画に際して、各地域の人口分布に関する統計データを分析することを目的として、POSシステムを導入する。

答:イ

ア:誤り。営業拠点数の少なさという弱みをカバーする方策である。

イ:正しい。顧客の購買データを分析して、会員にきめの細かいサービスを提供するために、CRMシステムを構築することは、強みを更に伸ばす方策である。

ウ:誤り。安全性に対する消費者の目という脅威をカバーする方策である。

エ:誤り。少子化という脅威をカバーする方策である。

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