[中問A]
LANで構成されるシステムの障害を特定するための手順に関する次の記述を読んで、問に答えよ。
Mさんの部署では、図に示すような、PC 2台(PC1とPC2)、サーバ1台とプリンタ1台を、ハブ1台と4本のケーブルa~dでつないだLANで構成されるシステムを使っている。
このLANに接続されているプリンタは、プリントサーバ機能を有しており、PCから直接プリンタに出力できる設定になっている。ある日、MさんはPC1からプリンタに出力を行ったが、出力できなかった。前日に同じ処理を行ったときは、出力できていた。
なお、各機器と各ケーブルの接続箇所については、ソケットの不具合は機器側の障害、コネクタの不具合はケーブル側の障害として切り分けられるものとする。また、障害が複数箇所で同時に発生する可能性はなく、PC1では障害が発生していないものとする。
Mさんは、障害の原因を追及するため、PC2からプリンタに出力できるかを確認した。また、PC1とPC2をハブにつないでいるケーブルcとdをハブ側で差し替えた場合、PC2からプリンタに出力できるかをも確認した。どちらの場合も、PC2から出力できるようであれば、障害の原因と考えられる構成要素は、LANを構成するPC2、サーバ、プリンタ、ハブとケーブルa~dの八つの中に幾つあると考えられるか。
ア:0
イ:1
ウ:2
エ:3
答:イ
プリンタに出力できないPC1と出力できるPC2の構成を比べてみる。
PC1---ケーブルc---ハブ---ケーブルb---プリンタ
PC2---ケーブルd---ハブ---ケーブルb---プリンタ
この時点で、共通の要素である、ケーブルb、プリンタには障害はない。
残るのはケーブルcか、ケーブルcとハブを繋ぐソケットになる。
次に、ケーブルcとdをハブ側で差し替えても出力できることから、
ハブのソケットに障害はないことがわかる。
よって障害の原因となる構成要素はケーブルcの1つとなり、正解はイである。