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クレーン及びデリック

H27後期-問1

クレーンの安全装置などに関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:ねじ形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、電磁接触器の操作回路を開閉する方式で、複数の接点を設けることができる。

2:直働式以外の方式の巻過防止装置は、直働式に比べて停止精度が良い。

3:カム形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、ワイヤロープを交換したとき、スイッチの作動位置を再調整する必要がある。

4:超音波式衝突防止装置は、同一ランウエイの2台のクレーンの相対する側に超音波送波器と受波器を取り付け、接近したときに超音波を感知して、衝突を防止するものである。

5:クレーン本体がレール端から走り出るのを防止するため、通常、走行レールの両端にゴムなどを用いたストッパー又は車輪止めを設ける。

解答と解説

H27後期-問2

クレーンの運転時などの注意事項として、誤っているものは次のうちどれか。

1:安全装置は、故障することもあるので、安全装置に頼りきった運転をしない。

2:つり荷の地切り時は、玉掛け用ワイヤロープが張った位置で一旦止め、フックの中心がつり荷の重心の真上にあることなどを確認してから地切りする。

3:運転中に停電したときは、コントローラーのハンドルを停止の位置に戻し、電源スイッチを切って待機する。

4:コントローラー、押ボタンスイッチは誤動作をしないように動作、方向などを確認した後、確実に操作する。

5:無線操作式クレーンでは、運転を一時的に中断して他の作業を行うときは、電源スイッチを「入」にした状態で、制御器を手の触れない場所に置いておく。

解答と解説

H27後期-問3

ワイヤロープ及びつり具に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:「普通より」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が反対である。

2:同じ径のワイヤロープでも、素線が細く数の多いものほど柔軟性がある。

3:ワイヤロープの端末の止め方は、ドラムに対しては、キー止め、ロープ押さえなどが多く用いられる。

4:フィラー形のワイヤロープは、繊維心の代わりにフィラー線を心鋼としたものである。

5:バキューム式つり具は、ガラス板などのように表面が滑らかな板状の物を取り扱うときに用いられる。

解答と解説

H27後期-問4

クレーンの給油及び点検に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:給油の際、車輪の踏面やレールの上面に油が付着した場合には、ベンジンなどでよく拭き取る。

2:減速機箱に収めた歯車へ油浴式で給油する場合、潤滑油は、油量、変質の有無などについて定期的に点検し、劣化しているときは、新しい油と交換する。

3:グリースカップ式やグリースガン式の給油は、集中給油式に比べ、手間がかからず、確実に給油することができる。

4:ワイヤロープは、摩耗や腐食を防ぐため、ロープ専用のグリースを塗布する。

5:ワイヤロープは、シーブ通過により繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点をおいて点検する。

解答と解説

H27後期-問5

クレーンの構造部分に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:大型のジブクレーンのジブには、ボックス構造が用いられている。

2:プレートガーダは、三角形に組んだ部材を単位とする骨組構造で強度が大きい。

3:Iビームガーダは、I形鋼を用いたガーダで、補助桁を設けないこともある。

4:橋形クレーンのガーダは、一般に鋼板、形鋼などを用いて、溶接又はボルトによって組み立てられている。

5:サドルは、ガーダを支え、走行のための車輪を備えた構造物で、その構造は溝形鋼や鋼板を接合したボックス構造である。

解答と解説

H27後期-問6

クレーンの機械要素に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:平座金は、当たり面の悪いところ、傷つきやすいところなどに用いられる。

2:六角ボルトでは、接合部材間の摩擦力を高めるため、ボルトの取付け穴はボルトの径より若干小さめにあける。

3:キー板は、固定軸の回転や軸方向への抜け出しを防ぐために用いられる。

4:転がり軸受は、玉やころを使った軸受で、回転の際の摩擦抵抗が非常に小さい。

5:歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、起動及び停止時の衝撃、荷重変化によるたわみの影響などを緩和するために用いられる。

解答と解説

H27後期-問7

クレーンのブレーキに関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:電動油圧押上機ブレーキは、ドラム形電磁ブレーキに比べて制動するまでの時間が長い。

2:バンドブレーキは、ブレーキドラムの周りにバンドを巻き付け、バンドを締め付けて制動する構造である。

3:電磁ディスクブレーキは、ディスクが過熱しやすく、装置全体を小型化しにくい。

4:ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構、ばね、ブレーキシューなどで構成されている。

5:電動油圧式ディスクブレーキは、ばねによりディスクをパッドで締め付けて制動し、油圧によって制動力を解除する。

解答と解説

H27後期-問8

クレーンに関する用語について、次のうち誤っているものはどれか。

1:キャンバとは、あらかじめガーダに与える上向きのそり(曲がり)をいう。

2:天井クレーンで、スパンとは、クラブトロリの移動する距離をいう。

3:ジブがその取付け端を中心にして上下に動く運動を起伏といい、橋形クレーンのカンチレバーが上下する運動も起伏という。

4:ジブクレーンで、旋回中心を軸としてジブが回る運動を旋回という。

5:クレーンの作業範囲とは、クレーンの各種運動を組み合わせてつり荷を移動できる範囲をいう。

解答と解説

H27後期-問9

クレーンの種類、型式、及び用途に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:引込みクレーンには、水平引込みをさせるための機構により、ダブルリンク式、スイングレバー式、ロープバランス式などがある。

2:橋形クレーンは、ガーダに脚を設けたクレーンで、一般に地上又は床上に設けたレール上を移動する。

3:塔形ジブクレーンは、高い塔状の構造物の上に起伏するジブを設けたクレーンで、巻上げ・巻下げ、起伏、旋回及び走行の運動を行う。

4:スタッカークレーンは、直立したガイドフレームに沿って上下するフォークなどを有するクレーンで、倉庫の棚などの荷の出し入れに使用される。

5:テルハは、走行、旋回及び起伏の運動を行うクレーンで、工場での材料や製品の運搬などに使用される。

解答と解説

H27後期-問10

クレーンのトロリ及び作動装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。

1:巻上装置に主巻と補巻を設ける場合、一般に主巻の巻上げ速度は、補巻より遅い。

2:ホイストは、電動機、減速装置、ブレーキ及び巻上げドラムなどを小型にまとめた巻上機で、通常、電動横行式のものがトロリとして用いられる。

3:ロープトロリは、つり具をつり下げた台車を、ガーダ上などに設置した巻上装置と横行装置によりロープを介して操作するものである。

4:マントロリは、トロリに運転室が取り付けられ、荷とともに運転室が昇降するものである。

5:ジブクレーンの起伏装置、旋回装置などの減速機には、ウォームギヤが用いられることがある。

解答と解説

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